2.2.19
x,y∈Nとして7x+11y=nで表せない最大の自然数nを求める。
u=7x+11yとしてx,yについてuの値を百マス計算のように計算すると以下のようになる。
| x\y |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
| 0 |
0 |
7 |
14 |
21 |
28 |
35 |
42 |
49 |
56 |
63 |
70 |
77 |
| 1 |
11 |
18 |
25 |
32 |
39 |
46 |
53 |
60 |
67 |
74 |
81 |
88 |
| 2 |
22 |
29 |
36 |
43 |
50 |
57 |
64 |
71 |
78 |
85 |
92 |
99 |
| 3 |
33 |
40 |
47 |
54 |
61 |
68 |
75 |
82 |
89 |
96 |
103 |
110 |
| 4 |
44 |
51 |
58 |
65 |
72 |
79 |
86 |
93 |
100 |
107 |
114 |
121 |
| 5 |
55 |
62 |
69 |
76 |
83 |
90 |
97 |
104 |
111 |
118 |
125 |
132 |
| 6 |
66 |
73 |
80 |
87 |
94 |
101 |
108 |
115 |
122 |
129 |
136 |
143 |
| 7 |
77 |
84 |
91 |
98 |
105 |
112 |
119 |
126 |
133 |
140 |
147 |
154 |
青字の部分で60から66までの数字が作れる。
後は適当に7を何回か足せば67以上の数字も全て作ることができる。
なぜなら作りたい数をu≥67としたときu≡A(mod7)なる60≤A≤66
が必ず存在するので、適当なkに対してu=A+7kが成り立つ。Aは上の表からA=7m+11nの形での
表し方が分かっているのでu=7(m+k)+11nで表せる。
一方59は上の表には存在しないので答えは59である。
次に一般的な解を考える。つまり正の整数a,bを固定し、自然数x,yについて
u(x,y)=ax+byと定める。このときn=u(x,y)と表せない最大の自然数nを求める。
まずべズーの等式(あるいは拡張ユークリッドの互除法)からa,bの最大公約数が1でないときは存在しない(表せない数が無限に存在するため最大値はない)。
またa,bの少なくともどちらかが1であっても存在しない(n=1×nより表せない数字がない)。
そこで2≤a<bかつこれらの最大公約数は1(つまり互いに素)であるとする。
先の具体例からaで割った余りを基準として考えると良さそうである。
そこでu(0,0),u(0,1),…,u(0,a−1)をaで割った余りをそれぞれr0,r1,…,ra−1とする。
a,bが互いに素であることからこれらは相異なる(互いに素#性質)(背理法を用いて示せる)。
まずu(0,a−1)=(a−1)b≤nとなるnはすべて表すことができる。なぜならある0≤i<aについて
ri=nmodaとなるものが存在する。いまu(0,i)≤u(0,a−1)≤nであるから適当な自然数k
を用いてn=u(0,i)+ak=u(k,i)で表せるからである。
次にL=u(0,a−1)−a+1≤n<u(0,a−1)となるnも表せる。
u(0,a−1)−a≡ra−1であるから、nをaで割った余りはそれぞれ
ra−1+1,…,a−1,0,…,ra−1−1となる。つまりra−1=nmodaである。
これとu(0,a−2)≤Lから、0≤i≤a−2かつri=nmodaとなるiが存在する。
よって適当な自然数kを用いてn=u(0,i)+ak=u(k,i)で表せる。
最後にn=L−1=ab−a−bは表すことができない。
もし表せたとすると適当な自然数p,qが存在してap+bq=nを満たす。両辺をaで割った余りを考えると
bq≡nmoda≡ra−1である。このようになるqはr0,r1,…,ra−1が
相異なるa未満の数であることから少なくともa−1以上でなければならない。
しかしpは自然数であるからn=ap+bq≥bq≥b(a−1)=ab−bとなり矛盾。
以上より2≤a<bかつa,bが互いに素なときn=ab−a−b、
それ以外のときは存在しない。