6.1.29
まず(x+y+z)2を計算する。
(x+y+z)2=(x+y+z)(x+y+z)=(xx+xy+xz)+(yx+yy+yz)+(zx+zy+zz)
であるからx2の項と交差項xyの2種類が出てくる。
後者はxy,yxの形で2回現れるので
(x+y+z)2=(x2+y2+z2)+2(xy+yz+zx)
となる。
次に3乗を計算する。
(x+y+z)3=(x+y+z)(x+y+z)(x+y+z)であるから、xaybzcの項が
何回出てくるか考えるとそれは3つの因子の中からxをa回、yをb回、zをc回選ぶ
場合の数と等しい (但しa+b+c=n)。
これは"x"がa個、"y"がb個、"z"がc個ある文字列の並び替えの総数と同じなので
ミシシッピの公式からa!b!c!n!である。
結局
(x+y+z)3=3!0!0!3!(x3+y3+z3)+2!1!0!3!(x2y+y2z+z2x+zy2+yz2+zx2)+1!1!1!3!(xyz)
となる。
上の3乗のときの考えをそのまま一般化すれば(x1+⋯+xn)rの一般項は以下のようになる。
0≤i1,i2,…,in≤ri1+i2+⋯+in=r∑i1!i2!⋯in!r!x1i1x2i2⋯xnin
特にn=2のときはi2=r−i1と置き換えられるので上の式は
0≤i1≤r∑i1!(r−i1)!r!x1i1x2n−i1=0≤i1≤r∑(i1r)x1i1x2n−i1
となり二項定理と同じ形になる。